今日は「零戦の振動」セミナーについてご案内させていただきたいと思います。
はじめに2016年度は、神奈川科学技術アカデミー様主催イベント「テクニカル・カフェ」にて開催いただけることになりましたので、まずはこの場をお借りして御礼申し上げたいと思います。
本セミナーは昨年度に引き続き2回目となるのですが、今年度も開催できるとは思ってもいませんでしたので、このような貴重な機会をいただけたことに感謝しています。
ここでは本セミナーに関するトピックスを少しご紹介させていただきます。
時はいまからさかのぼること79年前の1937年、この日本で世界に類を見ない高性能な飛行機の開発がスタートしました。それは後に極めて優秀な飛行機として世界中に知れ渡ることとなる零式艦上戦闘機だったわけですが、この飛行機の開発は、当時のエンジニアにとって、かつて経験したことの無い技術領域への挑戦の始まりでもありました。
そのような中、この飛行機の実用化に最後まで立ちはだかったのが振動問題でした。
本セミナーでは、この振動問題にスポットライトを当て、この問題の根本的要因やこの課題克服によってもたらされた技術革新を中心に、当時のエンジニアやパイロットの方々の献身的な取り組みを交えながらご紹介させていただきます。
振動工学に関する部分については直感的にご理解いただけるよう動画などを取り入れた構成となっていますので、どなたでもお気軽にご参加いただけましたら幸いです。
【カバー写真】 2009年に河口湖自動車博物館・飛行館で撮影させていただいた零戦21型です。
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