前回の記事でご紹介いたしました共振周波数が35.4ヘルツと予測された最終的なブラケット構造について実験確認を行いました。
Figure 5.1はフュエルポンプにインシュレータをセットし、新しいブラケットに装着したサブアッセンブリ構造です。このコンポーネントを車両に搭載し、サポートブラケットを追加してモーダル実験を行いました。
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応答点(計測点)はFigure 5.2のようにモード形態が表現できるよう計9点としました。
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計測された9点の伝達関数から固有モードを抽出した結果、Figure 5.3のようにブラケットの共振周波数は36.9ヘルツとなり、シミュレーションの35.4ヘルツに対し約4パーセント高めではありますが、概ね予測通りの結果となることがわかりました。
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これで振動面の課題は解決できましたので、ようやくフュエルポンプを作動させることができる状態になりました。次回はフュエルポンプのインシュレータ装着による低騒音化の効果についてリポートさせていただく予定ですので、もしよろしければ改めてご訪問いただけましたら幸いです。