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モーダルモデル

大規模な有限要素モデルは解析時間の増大など効率的な解析検討の障壁となります。そのような場合、有限要素モデルの規模を縮約する手法が役立ちます。具体的には大規模な有限要素モデルのノーマルモード特性をもとにモーダルモデルを作成することで、計算に数時間を要するモデルであっても数分で計算できるようになります。モーダルモデルは詳細な有限要素モデルを追加結合することができるため、構造変更する部位のみメッシュでモデル化し、その他の変更しない部位をモーダルモデルとすることで、解析時間を大幅に短縮することが可能となります。

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例1)主翼に搭載されるエンジンパイロンの構造検討を行う場合

主翼の詳細FEモデルをモーダルモデル化することで、全体系の計算時間が主としてエンジンパイロンのみを計算した場合とほぼ同等となります。

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例2)自動車のフルビークル解析の場合

フルビークルモデルを用いてバネ下やコンポーネントに着目したパラメータスタディを行う場合、もっとも節点数(グリッド数、ノード数)の多い車体の詳細FEモデルをモーダルモデル化することで、フルビークルがわずか数千節点規模のモデルに縮小されます。

振動解析セルフラーニングプログラム

NX nastran振動解析セルフラーニングプログラムのページをアップデートしました。

本プログラムは実際にNastranを使用した演習を通して振動解析の基礎と実務への応用法を学んでいただく講座(通信教育)です。具体的には例題構造について、周波数応答解析により振動レベルを把握し、その振動がなぜ大きいのか、そのメカニズムをノーマルモード解析(共振周波数・固有振動数、固有モード)によって解析します。

テキストのまえがきより

「振動解析に関する本を読んでも、いまひとつよくわからない」そうした悩みを持 っている方は決して少なくないのでは 、と思います。いまこ うしてテキストを書いている筆者自身もかつてはそうでした。しかし振動解析をある程度経験すると、その理由が徐々にわかってきました。今振り返ってみると、振動につきものの「周波数」というものを日常生活の中でほとんど考えたことがなかったのが原因だったように思います。「大きな力は大きな変形」、「小さな力は小さな変形」というのは誰もが持っている感覚ですが、「周波数」についてはこのような感覚的な物理量として認識できていなかったように思うのです。ですから、振動解析をはじめ る上でのはじめの一歩としては、まずは振動解析に慣れることだと思います。つまり、「習うより、慣れ る」と同じで、まずは体験によって感覚=エンジニアリングセンスを養うのです。本講座はその目的を果たせるよう、シミ ュレーションツールを使って振動解析を体験的に学んで いただけるよう構成しました。とにかくまずはやってみること! これが一番の近道だと思います。