「日々の出来事」カテゴリーアーカイブ

テストラボ(実験場)開設のお知らせ

かねてより準備してまいりました弊社テストラボ(実験場)が9月から稼働を開始いたしました。


これまで各種機械製品のモーダル実験を受託させていただいて参りましたが、飛行機用タービンエンジンや自動車用レシプロエンジンといった大型機械製品に関しては、あいにく実験場所が無かったことで、都度、場所の確保にお時間をいただいておりました。

今後は、弊社テストラボを活用することで、大型機械製品の実験を従来よりも短納期・低価格で実施することが可能となりましたので、モーダル実験のニーズがおありの際は、是非ご検討いただけましたら幸いです。

〒223-0056 横浜市港北区新吉田町4344-1

振動実験-3 加速度ピックアップ

ハンマリング試験で用いる加速度ピックアップ(加速度センサ)についてご紹介いたします。

ハンマリング試験で計測する共振周波数は、計測対象物が小さくなるほど加速度ピックアップの質量の影響を受けやすくなります。そこで、様々なサイズのピックアップを用意して、対象物に合わせて選定するようにします。

大きく分類すると、Figure 3.1のようなサイズがあり、大きいものだと5.4グラム、小さいものだと、僅か0.2グラムの軽さになります。最近ではケーブル一体型の3軸(XYZ)タイプでも1グラムというものがあり、加速度ピックアップは以前に比べ相当軽量化が進んでいます。かつては2グラムの1軸ピックアップをサイコロ状のアルミ材に3つ接着して3軸ピックアップとして用いていましたが、今日ではそのようなことをする必要もなくなり、計測作業自体大きく省力化されています。

Figure 3.1. 加速度ピックアップの種類

人とクルマのテクノロジー展2022

先週の金曜日にパシフィコ横浜で開催されました標記展示会に行ってきました。(会期:5月25~27日)

今年は電気自動車関連の展示に加え、素材の新技術に関する展示が比較的多かったように感じました。

中でも特に目を引いたのが、従来の自動車用構造材料を使いつつ、さらに軽量化するための加工技術です。Figure 1は住友重機械工業様のブースで撮影させていただいた自動車のボディサイドパネルで、プレス成型されたスチールチューブが組み込まれています。一見すると普通のパネルASSYのようですが、実はAピラーからルーフサイドレールまでの部材がスチールチューブになっています。

Figure 1. ボディサイドパネル / 住友重機械工業様ブースにて

従来構造がシートメタルをプレスしてスポット溶接するのに対し、Figure 2のようにスポット溶接が不要となるため、高剛性化することができ、結果的に板厚を下げて従来構造比10~20パーセント軽量化されるとのことです。

Figure 2. スチールチューブ成形品 (黒っぽい部分) / 住友重機械工業様ブースにて

個人的には車体の共振周波数を上昇させることにも役立つように思われたため、この技術が広く適用されるようになると、自動車の振動騒音性能や操縦安定性能がこれまで以上に高性能化されていくように感じました。

たとえばアイドル振動というNV性能(NV = Noise & Vibration)は、車体の曲げ・ねじりモードの共振周波数を上昇させてエンジンの起振力周波数から遠ざけるよう設計されますが、車体全体が曲がったりねじれたりするようなグローバルなモードの共振周波数というのは簡単には上昇せず苦労することが少なくありません。振動設計の現場からすれば、大がかりな構造変更や補剛部材を一切追加せずとも共振周波数を予め高周波側に置いておくことができるこの技術は、まるで夢のような設計アイテムですので、是非今後に期待したいと思います。

今回、スチールチューブ成形について詳細な解説をしてくださった住友重機械工業エンジニアの皆様には、この場をお借りして改めて御礼申し上げたいと思います。その節はありがとうございました。

ジャパントラックショー2022

5月12~14日にパシフィコ横浜で開催されたジャパントラックショー2022に行ってきました。

土曜日(14日)ということもあり、ビジネス関係者のみならず、ご家族ずれの方も多く来場されていて盛況でした。

今回は航空貨物を運ぶトレーラを見に行きました。

※画像はすべて平野ロジスティクス様のエリアに展示されていた車両および機材です。

後部にULDの絵が描かれています

航空貨物用ユニットロードデバイス (ULD)は飛行機の胴体形状に合わせて設計されていますが、トレーラ・コンテナにもぴたりと収まるサイズで、どこにも無駄なスペースが無い点に感動を覚えました。

ULDが積み込まれる様子

また、トレーラ・コンテナは2段積み(ダブルデッカー)となっていますが、2段目のフロア構造は部材配置の工夫や随所に開けられた重量軽減孔のピッチなど、今後の仕事の参考になる点が多々ありました。無駄な質量増加を極力避けようとする設計者の思いが伝わってくるようで、大いに勉強になりました。

フロア構造

この他、8リッターの直6ターボディーゼルエンジンやトラック用バランサなども展示されていて、楽しい時間を過ごすことができました。