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早稲田大学エクステンションセンター 2025年度 夏期講座のご案内

いつもご覧くださり、ありがとうございます。昨年に引き続き、早稲田大学エクステンションセンター様の夏期講座のひとつとして、「零戦の振動」に関するお話をさせていただくこととなりましたので、僭越ながらご紹介させていただきます。

当センター様は、1981年の発足から40年以上にわたり公開講座を広く一般に提供なさってこられた由緒ある教育機関で、そのような貴重な学びの場において夏期講座に携わらせていただけることになり、とてもありがたく思っております。

講座は7月2日から8月6日までの週1回、全6回で構成されています。開催場所は早稲田大学様の早稲田キャンパス(東京都新宿区)になります。

零戦の開発を通して成し遂げられた日本の技術革新について、少しでも多くの方々にお伝えできるよう、さまざまな工夫を織り込んでご紹介させていただく所存です。2025年度は「紫電改(シデンカイ)」に搭載された「誉(ホマレ)」エンジンにも触れ、当時の技術に関する見識をより深めていただけるよう構成しました。もしご関心がおありでしたら、お手数ではございますが早稲田大学エクステンションセンター様の開催概要ページをご覧いただけましたら幸いです。

#1 / 2025年7月2日(水)10:40~12:10 / 零戦の機体振動

#2 / 2025年7月9日(水)10:40~12:10 / 振動の基本事項

#3 / 2025年7月16日(水)10:40~12:10 / 技術革新

#4 / 2025年7月23日(水)10:40~12:10 / 零戦と雷電のエンジン・プロペラ振動

#5 / 2025年7月30日(水)10:40~12:10 / エンジン振動の基本事項

#6 / 2025年8月6日(水)10:40~12:10 / 雷電のエンジン・プロペラ振動と歴史への影響

講師ご挨拶

参考画像 / 零戦21型 / ハーフスケルトンモデル / ディアゴスティーニ社製

零戦の振動 – 機体振動のメカニズム

先日の土曜日(5月31日)に東京で標記内容に関するお話をさせていただきました。今回は、国家資格を取得され、各方面でご活躍なさっているプロフェッショナルエンジニアの団体で講演させていただいたのですが、そこはやはり第一線の方々、日ごろお持ちになっている技術課題と照らし合わせた真剣なご意見・ご質問をいただき、私自身たいへん勉強になりました。中でも自らの勉強不足を痛感しましたのが「構造物の熱処理」です。帰路、ご質問を思い出しながらふと思ったのですが、技術というのはまだまだ可能性があるということ、そして、その可能性をひきだしてくれるテクニカルディスカッションの意義をしみじみ感じた一日でもありました。ご聴講いただきました皆様、その節は本当にありがとうございました。

画像:零戦21型 / ハーフスケルトンモデル / ディアゴスティーニ社製」

早稲田大学エクステンションセンター夏期講座のご案内

いつもご覧くださり、ありがとうございます。この度、早稲田大学エクステンションセンター様の夏期講座のひとつとして、「零戦の振動」に関するお話をさせていただくこととなりましたので、僭越ながらご紹介させていただきます。

当センター様は、1981年の発足から40年以上にわたり公開講座を広く一般に提供なさってこられた由緒ある教育機関で、そのような貴重な学びの場において夏期講座に携わらせていただけることになり、とてもありがたく思っております。

講座は7月3日から8月7日までの週1回、全6回で構成されています。開催場所は早稲田大学様の早稲田キャンパス(東京都新宿区)になります。

零戦の開発を通して成し遂げられた日本の技術革新について、少しでも多くの方々にお伝えできるよう、さまざまな工夫を織り込んでご紹介させていただく所存です。もしご関心がおありでしたら、お手数ではございますが早稲田大学エクステンションセンター様の開催概要ページをご覧いただけましたら幸いです。

#1 / 2024年7月3日(水)10:40~12:10

#2 / 2024年7月10日(水)10:40~12:10

#3 / 2024年7月17日(水)10:40~12:10

#4 / 2024年7月24日(水)10:40~12:10

#5 / 2024年7月31日(水)10:40~12:10

#6 / 2024年8月7日(水)10:40~12:10

講師ご挨拶

零戦の振動Ⅱ – エンジン・プロペラ編

先月の10月8日(火)に「零戦の振動Ⅱ – エンジン・プロペラ編」のお話をさせていただきました。

今回は世界有数の自動車関連メーカー様における年次イベントということもあり、いつもにも増して緊張して臨んだのですが、主催社の皆様のきめ細かなご対応のおかげで、すぐに会場の雰囲気になじむことができました。令和初の講演会をこのように終始和やかな雰囲気で終えることができ、まずは主催者様には厚く御礼申し上げたいと思います。その節はありがとうございました。

ご聴講いただいた皆様は、普段、パワープラントの設計・製造に携わっていらっしゃるレシプロエンジンのスペシャリストの方々ということで、もしかすると今回のお話は少したいくつな内容だったかもしれないと危惧していますが、わずかばかりでもこのお話が皆様のお仕事のお役に立てることを願っています。

今回ご紹介させていただいた零戦や雷電のエンジン・プロペラ振動は、突き詰めていけば戦闘機の馬力競争が激しさを増す中で必要性を増していった「防振技術」の遅れが招いたものでした。それは、零戦では全機質量の増加につながり、一方、雷電では一応の振動問題の解決を図れたものの、エンジン起振力を低減できなかったことで最大速度の低下につながりました。このようないきさつは、今日のモノづくりにも少なからず教訓を与えてくれるように思えます。

日本製の自動車用パワープラントは半世紀以上に渡り極限まで低振動・低騒音化され、一見すると、もうこれ以上は手を付けるところがないように見受けられます。しかし、もしかするとまだまだ起振力低減の余地があるかもしれません。個人的には、その起振力に再度スポットライトが当たり、そして誰も想像しなかった新たな技術革新が、この日本から誕生することを期待して止みません。

最後に、今回の講演の実施にあたり、数か月前からご準備くださいました開催スタッフの皆様には、この場をお借りして改めて感謝の意を表したいと思います。そして、つたない話ではありましたが、最後までご聴講くださった皆様、本当にありがとうございました。