「セミナー」カテゴリーアーカイブ

振動解析セルフラーニングプログラム

NX nastran振動解析セルフラーニングプログラムのページをアップデートしました。

本プログラムは実際にNastranを使用した演習を通して振動解析の基礎と実務への応用法を学んでいただく講座(通信教育)です。具体的には例題構造について、周波数応答解析により振動レベルを把握し、その振動がなぜ大きいのか、そのメカニズムをノーマルモード解析(共振周波数・固有振動数、固有モード)によって解析します。

テキストのまえがきより

「振動解析に関する本を読んでも、いまひとつよくわからない」そうした悩みを持 っている方は決して少なくないのでは 、と思います。いまこ うしてテキストを書いている筆者自身もかつてはそうでした。しかし振動解析をある程度経験すると、その理由が徐々にわかってきました。今振り返ってみると、振動につきものの「周波数」というものを日常生活の中でほとんど考えたことがなかったのが原因だったように思います。「大きな力は大きな変形」、「小さな力は小さな変形」というのは誰もが持っている感覚ですが、「周波数」についてはこのような感覚的な物理量として認識できていなかったように思うのです。ですから、振動解析をはじめ る上でのはじめの一歩としては、まずは振動解析に慣れることだと思います。つまり、「習うより、慣れ る」と同じで、まずは体験によって感覚=エンジニアリングセンスを養うのです。本講座はその目的を果たせるよう、シミ ュレーションツールを使って振動解析を体験的に学んで いただけるよう構成しました。とにかくまずはやってみること! これが一番の近道だと思います。

零戦の振動

「零戦の振動」を出版させていただいてから今日で1年が経ちました。

これまで多くの方に読んでいただき、改めて感謝の意を表したいと思います。

本当にありがとうございます。

この機に込められた技術にこれほど多くの方がご関心をお持ちであること、それは日本の人々のモノ作りへの感心の高さを表しているように感じます。

これからも振動技術でニッポンのモノ作りに貢献できるよう、がんばっていきたいと思います。

2020年9月20日 / 空の日

※画像は2013年、所沢航空発祥記念館に展示されたアメリカ・プレーンズオブフェイム航空博物館所蔵の零戦A6M5です。今日飛行可能な零戦の中で唯一、オリジナルの中島飛行機(現・スバル)製・栄エンジンを搭載しています。半世紀以上に渡って飛行可能な状態を維持していただいていることに、感謝の気持ちが湧いてきます。

振動解析セルフラーニングプログラム

この度、企業研修プログラムのひとつとして、新たにセルフラーニングプログラムをラインナップに追加いたしました。

本プログラムは、従来、セミナー形式で行って参りましたNX Nastran振動解析ベーシックおよびアドバンスドの両コースを、お客様の事業所もしくはご在宅でご受講いただけるようにアレンジしたものになります。

本プログラムを修了いただくことで、以下のような技術を習得いただけるよう構成されています。

・振動解析を行う上での基礎知識

・共振周波数および固有モードのシミュレーション

・周波数応答のシミュレーション(伝達関数の算出)

・Femap(グラフィックソフト)およびNX Nastran(解析ソフト)の使い方

受講者様自身でソフトウェア(Femap with NX Nastran)をダウンロードいただき、テキストに沿って演習を行っていただく形態ですが、ご不明な点は、受講期間中(30日間)、何度でもメールにてご質問いただけます。

昨今の先行き不透明な状況の中、皆様たいへんなご心労を抱えていらっしゃることとお察しいたします。

28年前に起きたバブル崩壊のときを思い出してみますと、やはり若い人も含め皆で知恵を絞りながらあらゆる原価低減に取り組んだことで、次第に会社が元気を取り戻していったように思います。(当時、私は自動車会社に勤務しておりました)

未来を担う若い方々の新たな発想を引き出すためにも、本プログラムをご活用いただけましたら幸いです。

対象技術など、詳しい内容ににつきましては以下のリンクをご覧ください。

零戦の振動Ⅱ – エンジン・プロペラ編

先月の10月8日(火)に「零戦の振動Ⅱ – エンジン・プロペラ編」のお話をさせていただきました。

今回は世界有数の自動車関連メーカー様における年次イベントということもあり、いつもにも増して緊張して臨んだのですが、主催社の皆様のきめ細かなご対応のおかげで、すぐに会場の雰囲気になじむことができました。令和初の講演会をこのように終始和やかな雰囲気で終えることができ、まずは主催者様には厚く御礼申し上げたいと思います。その節はありがとうございました。

ご聴講いただいた皆様は、普段、パワープラントの設計・製造に携わっていらっしゃるレシプロエンジンのスペシャリストの方々ということで、もしかすると今回のお話は少したいくつな内容だったかもしれないと危惧していますが、わずかばかりでもこのお話が皆様のお仕事のお役に立てることを願っています。

今回ご紹介させていただいた零戦や雷電のエンジン・プロペラ振動は、突き詰めていけば戦闘機の馬力競争が激しさを増す中で必要性を増していった「防振技術」の遅れが招いたものでした。それは、零戦では全機質量の増加につながり、一方、雷電では一応の振動問題の解決を図れたものの、エンジン起振力を低減できなかったことで最大速度の低下につながりました。このようないきさつは、今日のモノづくりにも少なからず教訓を与えてくれるように思えます。

日本製の自動車用パワープラントは半世紀以上に渡り極限まで低振動・低騒音化され、一見すると、もうこれ以上は手を付けるところがないように見受けられます。しかし、もしかするとまだまだ起振力低減の余地があるかもしれません。個人的には、その起振力に再度スポットライトが当たり、そして誰も想像しなかった新たな技術革新が、この日本から誕生することを期待して止みません。

最後に、今回の講演の実施にあたり、数か月前からご準備くださいました開催スタッフの皆様には、この場をお借りして改めて感謝の意を表したいと思います。そして、つたない話ではありましたが、最後までご聴講くださった皆様、本当にありがとうございました。